どんな牛が松阪牛と名乗れるのか?

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「牛肉で一番高いやつはどれだろう?」と考えると頭の中に真っ先に思い浮かぶのが松阪牛ではないでしょうか。

いわゆるブランド牛の類では他にも色々ありますが、その中でも松阪牛を想像する人が多いかと思います。

平成に入ってからは特に高級食材としてその名が知れ渡るようになった松阪牛。

しかし、いったいどんな牛のことを松阪牛と呼ぶのか、消費者の中に詳しく説明できる人は少ないかと思います。

ここではよく耳にする「松阪牛」がいったいどんなものなのかを分かりやすく解説していきます。

その定義や特色などを踏まえてご紹介していきますので、きっとあなたも松阪牛に詳しくなれると思いますよ。

■松阪牛の定義ってなんだろう

松阪牛を名乗るにはいくつかの基準をクリアしていなければなりません。

その定義ともいえるものを簡単にまとめました。

三重県の限られた地域

松阪地方と呼ばれる一部地域(旧22市町村)

その範囲はおよそ雲出川より南、宮川より北と定められています。

最低500日以上その土地で飼育

上記の地域で最低でも500日以上かけて育てられていることが条件。

また生後12ヶ月以内に認められている地域に連れてこられなければならないとされています。

黒毛和種の雌牛で子供を産んだことがないもの

和牛の種類は4つに分けられますが、その中で黒毛和種のものだけが松阪牛になりえます。

また、雌の牛で出産経験がないことも条件となります。

松阪牛個体識別管理システムに登録されていること

松阪牛は全ての出荷される可能性のある牛に小さいころから個体識別番号を振り分けて管理しています。

この管理システムに登録されていない限りは、いくら上記すべての条件を満たしていたとしても松阪牛を名乗ることが出来ません。

■松阪牛の徹底された飼育環境

松阪牛は産まれたときから徹底的な管理をされて育ちます。

もちろん管理するといってもストレスを与えるようなことはしません。

逆にとにかく極力ストレスを感じさせずに成牛まで育て上げます。

またそのために一頭一頭個体識別番号が振られて体重・体調、その牛の嗜好などを細かく分析して最高の肉質へと育てています。

そういった配慮や飼育方法が松阪牛をトップブランドへと成長させていったのです。

■安心安全を証明するための松阪牛証明書

松阪牛に関連した商品を買うと、必ず松阪牛証明書というものが付いてきます。

また、小分けにされた牛肉を買ったとしてもシールという形で表記されています。

ここには松阪牛であることを証明する10桁の個体識別番号が書いてありますので、すぐにその商品が本物かどうか調べることが可能です。

そんなこだわり抜いた松阪牛の中でも最も品質のよいものを取り扱っているお店特選松阪牛やまとがオススメです。

■松阪牛の個体識別管理システム

前述の通り、松阪牛には全ての牛に10桁の個体識別番号が与えられています。

人間でいうところのマイナンバーですが、それよりはるか昔からこうした品質管理がおこなわれているのも松阪牛の特徴となっています。

また、個体識別番号はネット上で検索することも出来ます。

このような取り組みから、ごまかしの効かない本物の牛を生産しているという「信頼感」に繋がるわけです。

購入した松阪牛がどのような経緯を辿ってきたのかが一目で分かるようになっていますので、牛肉やレザー商品などかなり高価な買い物だとしても安心して消費者が手に取れるように配慮されています。

■ご存じですか?『特産松阪牛』

松阪牛の中でもさらに最高級品とされているのが特産松阪牛です。

こちらは兵庫県の但馬地方にルーツを持つ上質な黒毛和種を厳選し、900日以上(月齢38ヶ月以上)飼育された松阪牛のことを指します。

本来、長期飼育にはリスクが伴います。

しかし、徹底した管理システムのもと通常よりも長く育てられた松阪牛はきわめて優れた肉質を持つことになります。

育てながら熟成を重ねた最高品質の牛肉は、世界においても希少な存在です。

そのため、海外からの評価も高く国際会議の場でも提供されるほど信頼された牛肉となるわけです。